既に北森などで報じられているIvy Bridgeのリーク情報。
海外ニュースでも記事になっており
そのTDPの低さが話題になっている。
Ivy Bridge to have 77W max TDP, backwards and forwards compatibility explained
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このリストによると
IvyのハイエンドラインCore i7でもTDPが77WとSandyの95Wから
さらに消費電力が下がっている。
また、Core i5、3の定電圧モデル(型番の後ろにSやTが付くやつ)は
TDPが65Wまで下がっている。このリストではVproと書かれているので
おそらくモバイル、ノートPC向けのSKUでは45Wのラインナップもある。
このTDPはCPUの消費電力を示しているが
消費電力が下がるということは発熱も下がる。
発熱も下がるということは、冷却するための
CPUクーラーも低回転、小規模のもので済む。そして、TDPが下がるということは
オーバークロックの伸びしろがより大きくなったと言うこと。
数値にして2割程度いまのSandyから低くなる。
オーバークロックにも良いし、静音PCにも持って来いの優等生なCPUである。

そしてモデルナンバーはこのようになる。
Core i7 2600、2700 →Core i7 3700番代
Core i5 2300、2400、2500 →Core i5 3300、3400、3500
Core i3 2100番代→ Core i3 3100番代
下位モデルのPentiumとCeleronシリーズは今のSandyのラインが降りてきて
型番はPentium G2000と2000番代になる。

次にマザーボードチップセットのラインナップ。
Ivyのために新たにでるチップセットは以下のとおり
Q77、Q75、B65(このQとBはVpro対応のビジネスモデル用)
Z77、Z75、H77(こっちが私たち向けのやつ)
これを見ても分かる通り
Pシリーズがなくなっている。
Ivyでは内蔵グラフィック性能が現状のSandyより
性能が格段にあがっておりDirectX11に対応する。
Intelは内蔵グラフィック機能を大々的に押し出すために
Virtuを使ったZとHシリーズに絞ったラインナップにするようだ。
ここからが重要なところ
現状のSandy対応のマザーチップセット
表の左下であるが
Q67、Q65、Q65、はIvy非対応
問題のZ68、P67、H67、H61は
UEFIの更新が必要である。ソース元にはこのUEFIの更新はUEFIを格納するFlash ROM
(いわゆるマザー上のBIOSチップ)に十分な空きが必要になる。
Intel側はIvyに対応させるUEFIコードをME8L(LはLegacyのL)とし、
Ivyを現状の上記チップセットで
使用するにはこのME8Lコードが書き込みできる
FlashROMが搭載されていないといけない。
このME8Lコードは従来のBIOS更新とは違い
UEFIそのものを更新するので、既存のUEFIを保持し
ME8LのUEFIを書き込んだ後に、書き込みが成功したら
既存のUEFIを消去するために事実上、Flash Romのスペースが
倍以上必要になると思われる。
またIntelはこのME8Lコードは現時点ではマザーボードメーカーには
公開しておらず、早くても来年の初めぐらいにその情報がマザーメーカーに
行くと思われる。
推察
このUEFI更新の問題は
ASUS,GIGAなどのマザーボードのいくつかの機種のページでは
22nmの次世代CPUに対応済みと書かれているが
ソースの通りであればME8Lコードが公開されていないのに
対応済みと謳えるのは、FlashROMの容量が十分に確保されているからと思われる。
ただまあIvyがでたらでたでみんなマザーも買い換えるのかな!?
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